BD出る頃に読みなおして自分に買わせようとする為に書いてる

「パシフィック・リム」吹き替え3Dで観てきました。
ってことで、感想書きます。





もーーーーね、よくやってくれたな!!って感じ


いきなり怪獣がドーン!

ロボットが出動してバーン!

香港に怪獣がババーン!!

3体のロボットがドドーーン!!!

海の中に怪獣がデデーン!!!(もういい)

そんな映画だよ!!


もう始まった瞬間いきなり戦い始める
「お前らコレを見に来たんだろ?!!」と言わんばかりにもういきなり
いきなりデカい怪獣が出てくる!
それをロボ迎え撃ちに出動する!
海の上でバッシャーッン!!揺れる画面!唸る水しぶき!
でも戦ってる巨大な影は膝までしか水に浸かってない!海なのに!!デカいわ!!アホか!!


どっかで見たことあるよーな展開を、どっかで見たことあるよーな演出で、どっかで見たことあるよーな登場人物達がやってくれる。
正直言って、ストーリー自体はどっかで見たことがあるよーなもんです。
予測がつかない!驚愕の展開!みたいなことを期待して見るもんじゃない。
でも、この映画に関してはそれがいいんだって思えてしまう。
「この後こうなるんだろ?ほらやっぱり!作ってるやつは分かってるなぁ!」って
ヒロインと司令官との関係が明かされる所とか「あ～、そう来ます?わかるわかる」みたいな感じで
オタクの見るものというか、もう作ってる奴とオタクトークをしている状態になるんだよね。

演出に関しても、どこかで見たような、そしてこのスケールでやってほしかった事をとにかくやってくれる。


前述の膝までしかない海も、「特撮での海」(つまりプールなんだけど)をわざわざやってるんだと思う。

めちゃくちゃ綺麗なCGで描かれている怪獣は、殴ったら表面がぼよーんって感じにヘコむ
リアルを求めるなら皮膚がえぐれたりしてもいいはずなのに、それをやらないのは
「怪獣ってのは着ぐるみだからね!」ってつくってる人の声が聞こえてくる

エグれはしないけど切断はある!
ピンチになったら必殺技でスッパリ怪獣真っ二つ。
ウルトラマンよおまえそれ最初っから八つ裂き光輪撃てばええんとちゃうん?うん、あるある。
でもちゃんとそこをオタクにツッコまれない為の理由付けもある。オタクのこと、分かってるなー。


あ、怪獣のこの技とこの展開は横山光輝原作のアレとアレじゃないか?

ていうか剣がモロに◯◯アンソードだし、操縦席はパイルダーオンするし

もしかしてこのラストの展開って僕の大好きな縮退炉をアレするやつなのでは…

後からあのシーンってアレなんだろうな～と考えていくとなんか全部元ネタがあるんじゃないかと思えてくる。
大きい船を持っちゃう!って展開でエヴァ弐号機をパッ思い出したんだけど、よく考えたらそもそもはキングジョーがやってたし
明確に「アレをオマージュした」って明確な元ネタがある物なのかは知らないけれど、そういう「こうなったらこうだよな!」っていうオタクのお約束をほぼ全部やってくれる。
そんなこんなをとにかくリアルに、大迫力で魅せてくれるのでとにかく戦闘シーンが楽しすぎる!


中盤の人間ドラマ中心の展開で年甲斐もなく「早く怪獣出てきて戦えよ!」って思ってたんだけど
これって子供の頃にストーリーなんてほぼ理解せずに観てた特撮やアニメの見方と同じだったんだと気付かされてハッとした
僕はこの映画を、童心に帰り本当に純粋に楽しんでしまっていた!
映画館じゃなけりゃあ、ジプシーを声出して応援したかったよ
見終わってからちょっと恥ずかしくなってちょっと冷静になったけど…


吹き替えも良かったです
吹き替えメンバーに合わせた小ネタも鼻につかない程度に入ってたし(古谷徹がボソッと「行きます」って言ったり)
浪川大輔が浪川だなぁって感じのバカ息子役だったのもよかった、もうちょいバカでもよかったくらいだけど!
何より、字幕読むより画面の細かいディティールを追うのに必死になっちゃうだろうから吹き替えで正解でした。
でも、作品自体が良かったので一度原語版も見たい、メディア買わないと
あ、エルボーロケットとロケットパンチならエルボーロケットの方がしっくり来ないか？とは思う。



僕は特撮やロボットアニメが好き。好きだった人。の側なので物凄くこの映画楽しかったんだけど
逆にそうじゃない人はこの映画をどう感じるのかとかも凄く気になる

そういえば、僕の座ってた席の前に座ってた親子連れの子供はどう思ったんだろう。
僕の中の勇者ロボやウルトラマン、仮面ライダーのような、良い思い出になってくれてればいいんですが。




※追記
大切な事を書き忘れてた。
芦田愛菜の演技が凄かったです。
出演してる作品を見たこともほとんど無かったし、なんかやたらテレビ出てるけどどうでもいいわ〜とか思ってたんだけど、これ見てびっくりしました。
これから愛菜さんって呼ばせていただきます。
いやー、演技派だぞ愛菜さん。